他の子と比べて出来ないことがあるわが子に焦ったりイライラしてしまうときは?

長女は、1歳半検診で言葉が遅いと言われました。
それまで他の子と比べたことなどなかった私が他の子とわが子を初めて比べた瞬間でした。
「親の言葉をきちんと理解できていないように思う。」
「このままで大丈夫だろうか」
「私がテレビを見せすぎたせいだ。」

検診を受けてからは、このような考えが頭の中に何度も浮かんで、焦りと不安から言葉の遅い娘にイライラすることさえありました。

頭では他の子と比べても意味がないし子供にとって良くないと分かっていても、ついつい大丈夫だろうかと不安になってしまいました。

 

2年前に長女が幼稚園に入学してからも、ひらがなを覚えることがとても遅い、
説明するときになかなか言葉がでないなど、他の子よりできていないのでは?
と思うことが多々ありました。
そして、そのたびに娘に対して、
「なんでこんなことさえもできないのだろう?」「このままじゃまずい。」
と焦りと不安とイライラがところどころ顔を出していました。

 

そんな中、娘が年中になった冬のある日、担任の先生から電話がかかってきました。
娘が前からやっていると言っていた機織り(モンテッソーリ教育の教材の1つ)の話。
年中さんで1番初めにやりたいと始めたものの、

最初は何度教えてもなかなかできなかった娘。
先生は言葉を濁されていましたが、親にはどういう状態か容易に想像がつきました。
あれよあれよという間に後から始めた他の子に追い抜かれ、

先生も「まだ早かったかなー?」と何度も思ったそうです。
それでも、コツコツ機織りを続け、1か月ほど経った頃から

急にでき始めて、またお友達たちを抜き返してもう完成するとのこと。
この娘の機織りの話は、私にとって

「子供は大人がやらせることはなかなか成長しない。

けれども、大人がその能力を否定せず子供がやりたいと思うことをやらせてあげれば自分で成長していけるのだ。」

ということを気付かされる大きな経験となったのです。

そして、子供の伸びる瞬間はその子その子それぞれで、親はそれを信じて待つしかないのだなということを感じたのです。

なぜ私は、
「3歳だからこれができて当たり前。」「6歳ならこれができるはず。」

と思っていたのだろう?

子供によって各分野ができ始める時期は違って当たり前なのに、娘はすぐに上手にできなくても自分のペースでコツコツやり遂げる力があるのにどうしてできない所ばかり目を向けていたのだろう。

私が他の子よりできないと不安に思っていたことを娘が今すぐできるようになる必要がそもそもあるのだろうか?

この経験で、こういった考えが浮かぶようになりました。

親が焦れば自分はダメだと思い込んで苦手意識を本人に植え付けてしまってひらがな自体をいずれ嫌いになってしまいますよね。

結局、できるようになってほしいのに、焦りで子供をできない方向へ導いていたのだと気付きました。

 

こうした経験を経て今私が意識していることは、

・できない所よりできる所に目を向ける
・ちょっと遅れているかもしれないと心配になるところはサポートするが、私が焦った りイライラするなら放っておく。

(意外と時間が経つと勝手にできるようになったりするし、自身の経験からも苦手なものは周りがどう頑張っても苦手という分野は今でもある)

・ほとんどのことが今すぐできる必要はないという考えを常にもつ

 

ということです。

 

読んでくださった皆様のお役に過ごしでも立てたら嬉しいです。